広島県を訪問中の天皇皇后両陛下は、11年前の大規模土砂災害の現場を訪れ、被災者と交流されました。
20日午前10時半ごろ、両陛下は2014年に集中豪雨により大規模な土砂災害が起きた広島市安佐南区を訪問されました。
77人が犠牲になった災害を受け、土石流を防ぐためのダムが整備され、両陛下は当時の川の流れやダムの仕組みについて質問を重ね、陛下は「本当に大きな災害だったんですね」と述べられました。
そして「どの辺りに家がありましたか」と確認し、多くの住宅が押し流された方向を見つめ、犠牲者を悼み、黙礼されました。
この後、災害の教訓を伝える施設を訪れ、陛下は「大変でございましたね。お母さまは亡くなられて。被災された直後はどのように過ごされましたか」などと述べられ、被災者と懇談されました。
両陛下は命を守る大切さを伝える活動に取り組む被災者の話に耳を傾け、「とても良い活動をされていますね」「語り合うことで心の傷が癒えていくんですね」と声をかけられました。