今月29日の「佐世保空襲の日」を前に、終戦直後の佐世保を写した写真展が開かれています。
焼け野原となった市街地に佇む多くの人たち。
見つめるのは残骸を撤去する占領軍のブルドーザーです。
佐世保市役所に隣接する高砂駐車場の連絡通路で行われている「佐世保空襲パネル展」です。
1945年6月28日の夜遅くから翌日の未明にかけてアメリカ軍が焼夷弾を次々に投下して、市街地の大半が焼失しました。
人口の27パーセントにあたる6万人あまりが被災し、1234人が死亡しました。
終戦直後に占領軍が写した写真20点と現在の様子を比べながら見ることもできます。
こちらは焼け跡となった小学校の校庭であった授業です。
復興に向けて生き抜こうとする力強さが感じられます。
佐世保市市民安全安心課 西野豪利さん
「戦争の悲惨さを知る人たちも年々減っている。歴史的な事実を後世に伝えるため開催している。10代や20代に特に見てほしい」
佐世保空襲パネル展は7月4日まで開かれています。