OHKの秘蔵映像で振り返る香川の歴史 今回は1985年(昭和60年)
OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1985年(昭和60年)6月20日に放送された映像です。
瀬戸大橋開通を記念した博覧会 シンボルマーク決定
1988年の瀬戸大橋開通に合わせて坂出市番の州で開催される、瀬戸大橋博’88のシンボルマークが決定しました。
1985年1月に日本グラフィックデザイナー協会(当時)に制作を委託したもので、審査の結果、600点以上の作品の中から横浜市の岩崎寿文さんの作品が採用されました。
青い海と島々、そこにかかる瀬戸大橋をイメージしたデザインでした。
瀬戸大橋博は坂出市・倉敷市児島の2つの会場で開催
瀬戸大橋架橋記念博覧会(瀬戸大橋博)は香川側、岡山側(JR児島駅前)でそれぞれ開催され、開催期間は3月20日から8月31日までの165日間でした(瀬戸大橋は4月10日開通)。
博覧会は目標を上回る350万人が訪れる
坂出市で行われた博覧会の動員目標は300万人でしたが、開通後の観光ブームも追い風となり、最終的な入場者数は350万人を超え、1日平均2万1000人が訪れました。
坂出駅前には臨時バスターミナルも
坂出市の会場は坂出駅や宇多津駅からも離れていたため、坂出駅には臨時のバスターミナルが設けられ、会場までピストンバスが運行されました。
博覧会の当日入場券は大人2500円で販売されていました。
当時の皇太子ご夫妻(現在の上皇ご夫妻)も会場に
瀬戸大橋が開通した翌日、4月11日には皇太子ご夫妻が博覧会の会場を視察されました。
ご夫妻の香川入りは7年ぶり3回目で、一目見ようと約5500人が訪れ、約3000本の日の丸の小旗で迎えました。
皇太子さまは「とてもすてきな会場でした」
平井城一知事(当時)と博覧会の総合プロデューサー、泉真也さんの案内で約1時間、瀬戸大橋記念館などをご覧になりました。皇太子さまは「とてもすてきな会場でした」とのお言葉を残されたということです(博覧会公式記録より)。
博覧会跡地はその後、瀬戸大橋記念公園に
1988年12月に発表された最終の収支決算見込みでは17億円余りの剰余金が出て、その後、跡地公園の整備などに活用されました。
跡地は現在、瀬戸大橋記念公園となっていて、約10ヘクタールの敷地にはサッカー場が4面とれる球技場や、瀬戸大橋記念館などが整備されています。
倉敷市児島の瀬戸大橋博にも296万人
一方、岡山側の博覧会の入場者数は296万人で、香川・岡山で行われた瀬戸大橋博には646万人余りが訪れました。