宮崎県串間市の官製談合事件を巡る裁判で、19日、被告人質問が行われ、元副市長は改めて無罪を主張しました。

起訴されているのは、串間市の元副市長・福添忠義被告(81)です。

起訴状などによりますと、福添被告は2023年4月、市が発注した消防庁舎新築工事の設計業務委託を巡る指名競争入札で、福岡県の設計事務所の社員らと共謀し、設計事務所に有利な指名業者リストの作成に関わったなどとして、官製談合防止法違反などの罪に問われています。

19日に行われた被告人質問で、福添被告は「良い庁舎を作るため、大手で実績のある会社に落札させたいという考えはあったが、福岡の設計事務所に落札させる意図はなかった」「指名業者リストの作成は、コンサルティング会社に依頼したもので違法ではない」などと述べ、公正を害する行為には該当しないと、改めて無罪を主張しました。

一方、検察側は、「福添被告は、指名業者リストを福岡の設計事務所に作成させ、その他の業者は排除するよう指示した」などと指摘していて、主張が対立しています。

次回公判は9月11日で、論告・弁論が行われる予定です。

テレビ宮崎
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