コメの価格高騰をめぐる政府の対応が続く中、新潟を含む北陸4県のJAが6月18日、農水省で緊急要請を行いました。訴えたのは政府による過度な介入への懸念です。
6月18日、滝波農林水産副大臣に緊急要請を行ったのは、新潟を含む北陸4県のJAで構成される農政対策本部の代表です。
JA側は「政府の過度な介入でコメの価格が下落すれば、生産コストが見合わず農家の生産意欲が低下する」と強調。
【JA福井県中央会 宮田幸一 代表理事】
「消費者米価を政府で決めるなら、生産者米価も決めてくれ」
そして、小泉大臣の「市場をコメでジャブジャブにする」といった発言などで「需給環境は過去にないほど見通しが立たない状況」にあると指摘しました。
【JA新潟中央会 伊藤能徳 会長】
「“ジャブジャブ”なんて表現をされて、我々生産者が春から一生懸命取り組んだ中で、水をさされる、はじごを外されるような感じを受けている」
要請書では早期に需給見通しを示すことや価格抑制を目的とするコメの輸入拡大は行わないこと。安定的な供給体制の構築に向け、必要な対策を取ることなどを求めています。
これに対し、滝波副大臣は「消費者も生産者も納得する価格に落ちつかせられるよう努力していく」と答えています。