(菅井貴子気象予報士が解説)午後5時40分現在
◆ポニーとアヤメ
根室市の北方原生花園は、日本最東端の原生花園です。
約100種類の花が咲きますが、
現在見ごろになっているのが、ヒオウギアヤメです。
春先の低温で、例年より開花が遅れましたが、
今週の暑さで、一気に咲き進みました。
なお、ポニーが約15頭ほど放牧されていて、
花を食べることなく雑草を食べてくれるため、
植生を管理する役目も担っています。
ポニーとアヤメの共演は、夏の風物詩ですね。
7月上旬まで見ることができるそうです。
◆きょう18日(水)の気温
今週は、日ごとに暑さが厳しくなっています。
札幌の最高気温は29℃で、平年より8℃も高くなったほか、
釧路市阿寒中徹別では32.6℃で、
道内のこの夏の最高気温を更新しました。
浦幌町も32℃以上で、初真夏日となりました。
夜にかけても高温が続き、寝苦しく感じるかもしれません。
◆あす19日(木)の天気
朝は道南や日本海側の沿岸部で、濃い霧の出る所がありますが、
日中は、全道的に晴れるでしょう。
宗谷地方は、南西の風がやや強く吹きそうです。
◆あす19日(木)の気温
朝は、けさよりも低い所がありますが、
日中は、上川・空知地方で、きょうより気温が上がりそうです。
旭川や岩見沢は30℃で、今年初の真夏日になるかもしれません。
湿度も高めで、体感的にも高く感じられそうです。
連日の暑さで体力も奪われてしまいがちですので、体調管理に気を付けて下さい。
◆異例の気圧配置
日本列島は、太平洋高気圧の勢力が強く、梅雨前線が姿を消しています。
まるで、真夏の気圧配置で、6月としては異例な暑さにも見舞われています。
北海道にも、蒸し暑い空気が流れ込む中、
週末は、大陸から“寒冷渦”が近づいてきます。
上空に寒気を伴っているため、北海道の西で、蒸し暑い空気と冷涼な空気がぶつかり合い、
前線が形成されます。梅雨前線と言っても良さそうです。
週末は、北海道に前線がかかり、雨を降らせ、
来週は、梅雨前線が、本州に南下するため、
少なくとも、東北地方では、再び、梅雨空が戻るでしょう。
◆札幌の10日間予報 19日(木)~28日(土)
20日(金)にかけて、晴天と厳しい暑さが続くでしょう。
朝晩も高温で、一日中半袖で過ごせそうです。
21日(土)夜~22日(日)の朝にかけて雨が降り、
厳しい暑さは少し和らぎそうです。
来週は、再び気温が上がり、30℃以上の日もありそうです。
◆全道の週間予報 19日(木)~25日(水)
21日(土)の夜は、道北で雨が降り、
22日(日)の朝は、道東で雨が降りそうです。
来週は、一層、暑さが厳しく、24日(火)は帯広で33℃予報です。
北海道は建物内の熱中症が多いため、
風通しを良くしたり、クーラーや扇風機、除湿器などの利用で、
涼をとる住環境を整えましょう。