佐渡沖で連日大量にクロマグロが水揚げされる中、新潟県内でも消費してもらおうと新潟市の市場に県産マグロが並びました。
6月17日、夜が明ける前の午前3時半。新潟市中央区の市場に旬の魚がずらりと並ぶ中、多くの関係者が注目していたのは…
【記者リポート】
「こちらには19本の本マグロ。84kgや100kgを超えるものまで並びます」
新潟沖の巻き網漁でとれたクロマグロです。
【新潟漁業協同組合 土屋貞男 組合長】
「やっと新潟にマグロをあげられてよかった」
この時期、漁獲量のピークを迎える新潟沖のマグロですが、県内で販売するよりも単価が高い県外に出荷されることが多く、巻き網漁でとれる大量のマグロがこの市場で出回ることはありませんでした。
今回、「県内の人に県内のマグロを食べてもらいたい」という思いから、県産マグロが新潟の市場に並びました。
【新潟漁業協同組合 土屋貞男 組合長】
「せっかく新潟沖で取れるマグロを新潟の人に食べてもらいたいと取り組んできた」
いち早く関係者に新潟のマグロを味わってほしいと、この日は試食会も開催。
【卸売業者】
「ここで県内のマグロが食べられるのは良い」
【卸売業者】
「おいしい。脂のりも良く、文句なし」
【記者リポート】
「口に入れた瞬間とろけます。脂ものっていて甘く最高です」
多くの関係者が舌鼓を打つ中、どのマグロを競り落とすか、卸売業者は真剣なまなざしで目利きを行います。
【新潟冷蔵鮮魚部1課 佐伯将 主任】
「マグロの脂ののりや鮮度・身質など、どのくらいの魚かを予想している」
注目の中、迎えたセリ。
【新潟冷蔵鮮魚部1課 佐伯将 主任】
「最初に買ったのが自分だったので注目を浴びて冷や汗をかいたが、とりあえず買えてよかった」
【新潟漁業協同組合 土屋貞男 組合長】
「何回も(セリを)やりながら新潟のマグロを新潟に定着させていきたい」
新潟の水産業の発展に向け、新潟漁業協同組合は定期的に新潟市の市場にマグロを並べる予定です。