3期目を目指し市長選への立候補を表明した仙台市の郡市長は、6月16日の議会で現在の任期を振り返り、「新たな挑戦が実を結んでいる」と評価しました。一方、議員からは「もっと市民に寄り添うべき」との声も聞かれました。
仙台市の郡市長は6月13日の議会で、今年8月に投開票が行われる市長選への立候補を正式に表明しました。このことを受け、16日の議会では、前回の選挙で郡市長が2期目の公約に掲げた「こどもたちを守る」「ワクワクする街づくり」などに対する自己評価を問われる場面が多くありました。
加藤健一議員
「市民に約束した『10の挑戦』の公約に対して、達成状況をどのように評価しているのか?」
仙台市 郡市長
「本市の未来を見据えながら施策を進めてきた。新たな杜の都に向けた挑戦が着実に実を結んでいると認識している」
郡市長はこのように述べた上で、いじめ対策では専門家などが相談に応じる支援室の設置などで一定の成果をあげていること。観光面ではポケモンGOフェストの開催や国際会議での発信などで交流人口拡大に努めてきたことなどを強調しました。
仙台市 郡市長
「持続的な成長を続けていくためには国際的なステータスの高まりや、東北大学の国際卓越研究大学認定といった好機を追い風にして、誰もが自分らしく輝くことができる都市、仙台の実現に力をつくしていく所存」
一方、別の議員からは「市民との対話が重要としてきたはずが、今は世界から選ばれるまちを目指している。もっと市民に寄り添った街づくりに注力すべき」といった声も聞かれました。
市長選を巡っては、エフエムたいはくの社長・野田紀子氏(76)も立候補を表明しています。