6月20日、日本とアメリカ、フィリピンの3カ国の海上保安機関が、錦江湾で初めて合同訓練を行うのを前に13日、鹿児島市で10管本部がフィリピンの沿岸警備隊に訓練の模様を公開しました。

中川雅温記者
「フィリピン沿岸警備隊の隊員が海上保安庁の複合型ゴムボートに体験乗艇します」

フィリピン沿岸警備隊は20日に日本で初めて行われる日米、フィリピンの3カ国の海上保安機関の合同訓練に参加するため12日、鹿児島入りしました。

13日は鹿児島海上保安部の巡視船「こしき」に搭載されているボートを使った訓練が公開されました。

「ただちに停船せよ!ただちに停船せよ!」

訓練は不審船への対応を想定して行われ、停止要請を振り切って逃げようとする船の行く手をボートが阻み、不審者を取り押さえる様子にフィリピンの隊員たちは拍手を送ったり動画を撮影していました。

フィリピン沿岸警備隊 ロマニート・モゾ大尉
「日本の海上保安官から(技術などを)多く学んだ。フィリピン沿岸警備隊でも将来、活動に生かしたい」

日本政府は2017年以降、13隻のゴムボートをフィリピン沿岸警備隊に供与するなど両国のつながりは深く、日本の海上保安大学校でもフィリピンからの学生を受け入れています。

10管本部では今回の訓練をはじめとする交流を通して、インド洋や太平洋の治安を共に守っていきたいとしています。

第十管区海上保安本部・谷川仁彦次長
「日本とフィリピンの海上保安機関は30年近い関係がある。一層の連携強化、さらなる能力向上支援に努めたい」

鹿児島テレビ
鹿児島テレビ

鹿児島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。