京都市保健所は、今月6日から8日にかけて市内のホテルに滞在した、千葉県船橋市から修学旅行中の中学生や同行の教師たち106人が、腹痛や下痢などの症状を訴え、調査したところ、「ウェルシュ菌」による食中毒が発生したと発表しました。
症状が出ている生徒たちは全員快方に向かっているということです。
京都市保健所によると、今月9日、京都市中京区の「ホテル杉長(すぎちょう)」から、「修学旅行生40~50人が腹痛の症状」と届け出がありました。
保健所が調べたところ、今月6日の夜~8日の朝まで滞在していた、千葉県船橋市から修学旅行中の中学生と、同行していた教師たち238人のうち、106人に腹痛や下痢の症状が出ていました。
食中毒の疑いがあるとして、さらに調べたところ、発症者に共通する食事はこのホテルで提供されたものだけで、発症者の便から「ウェルシュ菌」が検出されたため、きょう=13日、「ウェルシュ菌による食中毒」と断定したということです。
ホテルは、症状を確認した時点から厨房の使用を停止し、食事の提供は弁当などで代用していたということです。
京都市保健所はホテルに対し、調理施設をきょう=13日から15日まで、3日間の営業停止処分としています。
京都市保健所は、「これから気温が上がっていく。6月は食中毒が増える時期なので、業者や施設だけでなく家庭でも気を付けてほしい」とコメントしています。