兵庫県の斎藤元彦知事と片山安孝前副知事がおととし行われた阪神とオリックスの優勝パレードを巡り、背任の疑いで書類送検されました。
兵庫県の斎藤知事と片山前副知事は、おととし行われた阪神とオリックスの優勝パレードで、「開催費用を集めるために金融機関からの寄付の見返りに補助金を増額し、県に損害を与えたことが背任にあたる」として、市民団体から去年10月に刑事告発され、警察がことし1月に受理していました。
捜査関係者によるときょう=13日午前、兵庫県警が2人を背任の疑いで書類送検したということです。
■斎藤知事・片山前副知事は疑惑を否定 第三者委も「『キックバック』や『見返り』の関係認められず」
書類送検の際に警察がどのような処分(起訴すべきかどうか)を望んだかの意見=処分意見は明らかにされていません。
これまでに斎藤知事と片山前副知事は疑惑について否定しています。
なお、このパレードを含む一連の疑惑を告発した文書について調査した、第三者委員会は、報告書で「本件補助金の増額と本件パレードの協賛金との間に『キックバック』や『見返り』の関係があることは認められなかった。その他、本件パレードの協賛金を拠出した企業に対する便宜供与等の事実も認められなかった」と結論付けています。