子どもたちに警察官の仕事の魅力を知ってもらうオープンポリス、「お仕事体験」のイベントが松江市で6月11日に開かれました。
パトカーに乗って敬礼、気分はすっかり警察官です。
松江市で開かれたオープンポリス。
警察官の仕事の魅力を子どもたちに体験を通じて知ってもらおうと、島根県警が定期的に開催しています。
11日は、松江市の母衣小学校の3年生約80人が参加、警察官の4つの仕事を体験しました。
普段は乗ることができない白バイの乗車体験に、棒と布で応急担架をつくってけが人などを運ぶ方法を学びました。
そして鑑識の仕事体験では、パンが盗まれた事件の捜査に挑戦しました。
現場では、ライトを当てて残された足跡を発見、専用のシートに丁寧に写し取り、これを手がかりに犯人を探します。
犯人役を見つけ、足跡を確認すると…
「犯人はお前だ!」
捜査を積み重ねて事件解決にあたる達成感を味わいました。
仕事を体験した子ども:
やったことがないから楽しかった。思ったよりも大変そう。
仕事を体験した子ども:
たのしい。
Q将来は何になりたい?
仕事を体験した子ども:
警察官。なれてるみたいで嬉しかった。
このオープンポリスは、警察官の仕事を体験してもらい、将来の進路の選択肢に加えてもらおうと企画されました。
背景にあるのは、民間との間でも激しさを増す人材確保競争です。
島根県警では2023年、採用試験の受験者が148人と10年前の半数以下にまで減少したことから、2024年に民間企業でも使われるSPIと呼ばれる適性検査を導入するなど試験方法を見直し、その結果、受験者が約30人増加。
2025年度実施する試験でも、県外の受験会場設置やオンラインでの筆記試験など新たな取り組みを導入することにしています。
島根県警察本部警務課・藤井勇彦管理官:
優秀な人材を確保するという点では、多くの方に受験していただきたいと思います。去年は増えたというところがありますが、まだまだ油断できないところなので、引き続き気を引き締めて受験者の数を増やしていきたい。
県警は、仕事の魅力発信や試験方法の改革など様々な工夫を重ね、優秀な人材の確保につなげたいとしています。