大阪府警の公式ホームページによく似せた、偽サイトが発見された。
偽サイトでは、クリックすると銀行口座情報の入力画面などが表示されるということで、オレオレ詐欺に悪用されていたものとみられる。
大阪府警によると6月6日、金融機関から大阪府警の偽のホームページを発見したと情報提供があった。
偽サイトは、オレオレ詐欺などで警察官をかたった犯人が、被害者を信頼させるための手口として作られたとみられている
大阪府内では、犯人が警察官をかたって被害者に電話をかけ、「あなたの口座が犯罪で使われているため、資金を調べる必要がある」などと金をだまし取る事件が、ことし4月末時点で313件あり、前年の同じ時期と比べて256件増えている。
その際、犯人は被害者に対し、「周囲に話すと守秘義務違反になり罰せられる恐れがある」といった趣旨の話をし、発覚を遅らせようとするケースが相次いでいるということだ。
オレオレ詐欺で悪用されていたとみられる大阪府警の偽サイトでは、公式ホームページのトップ画面にはない「案件検索」という部分があり、ここををクリックすると、番号入力画面が表示される。
そして番号を入力すると、「守秘義務命令書」という架空の文書が表示され、また、「情報登録」のページには、銀行口座の番号や名義などの情報を入力する画面が表示されるということだ。
偽サイトは6日に2件、9日に1件確認されたが、既に警察がアクセスできないようにしていて、現時点では被害は確認されていないということだ。
大阪府警は、「警察がウェブサイト上で口座情報などを聞き出すことはありません。命令書を示すこともありません。こういったものは全て詐欺です。発見したら警察に相談してください」と広く注意を呼びかけている。
（関西テレビ 2025年6月9日）
