ロシアのラブロフ外相は6月2日にトルコ・イスタンブールでウクライナと直接協議を行うよう提案し、和平に向けた覚書の提示を準備していると明らかにしました。
ロシアとウクライナの和平交渉を巡っては、5月16日に直接協議を行いましたが、目立った進展はありませんでした。
こうした中、ロシアのラブロフ氏は28日、ウクライナとの直接協議を6月2日に再びトルコで行い、停戦条件などを明記した覚書を提示する用意があると明らかにしました。
ラブロフ氏はロシアが作成した覚書について「危機の根本原因を克服するため、われわれの立場を記載した」と説明しています。
一方、ウクライナのウメロフ国防相は28日、ウクライナの立場を反映した文書を既にロシア側に渡したとしています。
一方でロシアの覚書はまだ届いておらず「待っている」と表明し、ロシアとの協議には反対しないとしています。
また、ロシア外務省はラブロフ外相とアメリカのルビオ国務長官が28日に電話会談を行ったと明らかにしていて、今後の協議に向けた「具体的な提案」について意見を交わしたとしています。