衆議院の農水委員会では、コメの価格問題を巡り、小泉農水相と立憲民主党の野田代表ら野党の3党首が論戦を繰り広げました。
委員会で野党が取り上げたのは、小泉大臣が打ち出した政府備蓄米の店頭価格5kg2000円程度です。
立憲民主党・野田代表:
農水大臣に就任されてから2000円程度と、もう3000円でも驚きましたけれども。バナナのたたき売りじゃないんで、気合は分かるんですけども、それが適正価格かどうか。
小泉農水相:
人件費の高騰などを踏まえたら、この2000円が生産者の方にとっての適正ではないと思う。しかし今回、古い備蓄米を出しますので、この古い備蓄米を卸していく価格としては私は適正だと思う。
国民民主党・玉木代表:
備蓄米、大人気ですね。無制限に出すと言っているので、ゼロになってもゼロで維持するのか。外国産米を入れることも現実味を帯びてくると思うが、いかがですか。
小泉農水相:
計画的に、適正備蓄水準の100万トン程度まで回復をしていく考え。
日本維新の会・前原共同代表:
一部が転売に回り高値を付けて、ゆがんだ形で市場に回る危険性がある。
小泉農水相:
我々としては、転売をしないようにといったこともちゃんと付した上での売り渡しをしたい。
一方、自民党の鈴木貴子議員は質問で、「価格に対して政治が直接的にそこまで言う必要があったのか。安定供給というメッセージを最初に打ち出してほしい」と強調しました。