かちスポ。今回は、シニアバドミントンの全国大会で準優勝に輝いた71歳の女性です。選手としてはもちろん、指導者としても活躍を続けています。
華麗な身のこなし。素早いラケットさばき。現在71歳の、原山紀美子さんです。
去年開かれたシニアバドミントンの全国大会、70歳以上・女子シングルスで準優勝に輝きました。
【原山さん】
「何事にも一生懸命にしようと」
去年11月、全日本シニアバドミントン選手権大会の70歳以上女子シングルスに出場した原山さん。1回戦から4試合を勝ち進み、準優勝。“全国2位”の成績を残しました。
【原山さん】
「友達とかみんな声をかけてくださる方のありがたさっていうのは、本当に嬉しいというか、もう宝物かなと思います」
福岡県の高校でバドミントンをはじめた原山さん。
【原山さん】
「何かクラブに入りたいと思った時にですね、まず0からのスタートのあるクラブに入ろうと思い、バドミントン部に入部しました」
“ゼロからのスタート”で、高校時代はインターハイにも出場。一度は競技から離れましたが、高校の先輩との再会を機に50歳でバドミントンを再開しました。
【原山さん】
「自分のバドミントンをしている時の何も考えずにそれだけ集中できてするっていう時間というのはすごくなんか嬉しかったんですよね」
原山さんは、週2日、鳥栖市の地域クラブ「鳥栖キラリ」の監督として子どもたちを指導しています。
Q.今の子供たちのショットは?
【原山さん】
「うまいですよ、うまかったですよ。これがね、試合に活かせたらね。自信につながると思います。こういう打ち方をして」
原山さんが最も大事にしているのは“基礎練習”。地道なトレーニングを反復して行います。
【原山さん】
「基礎が一番なので、基礎をしっかり打つ。鳥栖キラリで教えている時も、たくさん小学生や中学生の子供たちがいるので、その時も私も一緒に練習したりはします」
原山さんが高校生だった1970年代、全国でバドミントンをする高校生は約1万7000人。
しかし、去年は約11万人とこの50年で6倍以上増加。バドミントンの熱が全国的に高まる中、原山さんは選手としても指導者としても貴重な存在です。
【有馬牡丹さん】
「フォームの、打ち方の矯正とかをけっこうしていただいて、それもつきっきりで教えていただきましたね」
鳥栖中学校の有馬牡丹さんも、原山さんの教え子の1人。今年3月には、全国大会にも出場しました。
【原山さん】
「背もこんなに小いちゃかったのに、全然抜かれて、でっかくなってその分成長もしているし、バドミントンと一緒にね、心も体も成長してます。もうでも、教えがいがあって、こちらとしてもすごく楽しいです。ね?」
【有馬さん】
「はい」
監督と選手という立場で、バドミントンと向き合う原山さん。今後の夢は…?
【原山さん】
「勝ち負けにはあまりこだわらない。とりあえず元気で練習ができ、試合に参加することができる。それが目標」