27日今年に入り初めてのクマによる人身被害があったことを受け、県は対策を話し合う緊急会議を開きました。

専門家は今年は子連れのクマが多いと分析し、山菜採りなどでクマの生息地に入る際は厳重な対策をとるよう呼びかけました。

会議には、県や市町村の担当者や猟友会のメンバーなどが出席し今月3日、南砺市小院瀬見の山あいでツキノワグマによる人身被害があったことが報告されました。

今年に入ってからのクマの目撃件数は、27日までに26件と、例年の同じ時期と比べて半数にとどまっています。

ただ、専門家は、去年秋の調査ではクマのエサとなるどんぐりなどの実が豊富だったことから、今年は栄養不足による流産が少なく、子づれのクマが多いと分析していて、山菜採りなどで山に入る際は、厳重な対策をするよう呼びかけました。

*ねいの里自然博物園センター間宮寿頼館長補佐
「昨年度、秋の堅果類の状況が良かったので、そういった意味で子ずれのクマが多い可能性もあるので十分注意していただきたい。クマに襲われる時に頭部や顔面への攻撃が多いので、鈴やラジオはもちろんだが、身を守るという意味で必ずヘルメットを着用する。可能なら複数人で山に入る、あるいはクマの撃退スプレーをを必ず持って、もし何かあった時に対応できる準備を必ずしていただきたい。」

富山テレビ
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