年金制度改革法案をめぐり、立憲民主党が自民・公明両党と修正で合意し、修正案を共同提出したことに対し、日本維新の会の岩谷良平幹事長は28日、「選挙前に功を焦ったのではないか」などと批判した。
年金制度改革法案は、基礎年金の底上げ策を盛り込むことについて、自民・公明・立憲の3党が27日の党首会談で合意し、修正案を国会に提出し、審議が始まった。
岩谷氏は28日の記者会見で、修正内容について、「厚生年金の積み立ての流用だ。他人のあんを取ってきてパンに詰めて、『あんパンができた』と胸を張っている。そんなことは誰だってできる」と述べた。
さらに岩谷氏は、「野党第1党の名に値しない行動だ。想像でしかないが、選挙前に功を焦ったのではないか」と強調し、「密室でやすやすと合意して、審議はシャンシャンで終わらそうとしている」と、立憲と与党の3党協議を批判した。
記者団から、維新と与党の3党協議との違いを問われると、岩谷氏は、「我々は『こういう法案を作るべき』という協議だ。法案が出たらオープンに国会審議することを我々も求めている。全く意味が違う」と強調した。