佐賀県の焼き物「鍋島焼」を石破首相に贈る「献上の儀」が27日に行われた。
「鍋島焼」の窯元の協同組合の代表らは、佐賀県の山口知事とともに首相官邸を訪れ、裃(かみしも)姿で石破首相への「献上の儀」に臨んだ。
2025年で誕生してから350年となる「鍋島焼」は、江戸時代に将軍や大名への献上品だったことから、毎年、城がある自治体などに“献上”しているという。
石破首相に贈るため、首相の座右の銘「雪中松柏」をイメージして製作したとしていて、雪の積もった松の木などが描かれた。
山口知事は「厳しい冬の中でも松や柏は色を変えない。石破首相の『国民のためにやりたい』という思いを、引き続き成就してほしいという願いを込めた」と述べた。
石破首相は“献上品”を受け取り、「本当に華やかで、落ち着きがある。素晴らしいものだ」と喜び、「官邸に飾り、日本の伝統文化を広めていきたい」と笑顔で語った。
「雪中松柏」については、「雪が降っても松も柏も青々としている。困難、逆境でも頑張るということだ」と解説し、「胸に刻む」と述べた。