北海道函館市のJR五稜郭駅構内で2025年5月、保線作業員が線路に立ち入り、JR貨物の車両が緊急停止するトラブルがあったことがわかりました。
5月15日午前10時30分ごろ、JR函館線の五稜郭駅構内で、荷物を積んだ貨車を別の線路に入れ替える作業中、車両を誘導していたJR貨物の作業員が線路内に保線作業員がいるのに気づきました。
作業員は機関車の運転士に連絡し、車両はこの保線作業員の約80メートル手前で緊急停止ました。けが人などはいません。
JR貨物によりますと、保線作業はJR北海道のグループ会社に発注していて、保線作業員は線路の下に敷く「枕木」の交換をしていた際に発生したごみを取り除こうと、線路内に入っていました。
車両の接近に関する情報は、保線作業の責任者には無線で伝えられていましたが、この保線作業員までうまく伝わっていなかったということです。
JR貨物は26日、道運輸局から原因究明と再発防止の指示を受けました。同社は「発注者として、原因を調べ、再発防止に取り組む」とコメントしています。