小泉進次郎農水相は26日午後、参院決算委員会に出席して農水相としての初の答弁を行い、コメ価格高騰対策や備蓄米放出などについてはほとんど答弁要領の紙を読まず、政府の取り組みを説明した。その上で、コメ価格対策については「とにかく結果を出す」と強調し、農政改革については、消費者と生産者の思いを一致させる議論をスタートさせたいとの意向を示した。

質疑の中で立憲民主党の古賀之士議員は、備蓄米の放出を通じ、「1カ月で、店頭価格2000円程度を実現するということでいいのか」と尋ねた。

小泉大臣は「やはり1日も早く国民の皆さんが手が届くお米をしっかりと供給をしていくこと、このコメの問題に注力して取り組んでいく」と強調した。そして「可能であれば今週中に随意契約で手を挙げていただいた方の契約を完了させ、毎日受け付け、毎日販売をする。こういった形のスピード感で、6月には店頭に備蓄米のいわゆる古古米と古古古米が店頭に並ぶ」と述べ、税抜きで5キロ2000円での店頭販売を実現する決意を示した。

また古賀議員が、これが農業の構造改革の始まりになるという理解でよいかと尋ねると、「消費者の方の思いと、生産者の思いを一致させる冷静かつ重要な議論の始まりとしたい」と強調した。

さらに「継続的に米農家として営んでいける適正価格、そして今デフレからインフレ型の経済になっていて、賃金や様々な資材が上がっている」と指摘し、「今後、適正価格がいくらかという議論が、これだけお米に関心が集まっている中で、しっかり適正な価格に抑え込むことができれば、消費者と生産者の一致する思いの中の正しい値付けが議論できるスタートにできるのではないか、そんな思いで進めていきたい」と述べた。

その上で「とにかく結果を出すこと。国民の皆さんに、この備蓄米を放出をするという初めての決定をし、その中でも随意契約というさらに初めての決断をさせていただいて、これで結果が出るかどうかも含めて、ご判断いただければと思う。しっかりと結果が出るように全力を尽くしてまいりたい」と強調した。

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