日本有数の人気観光地で今、ある自然現象に期待が集まっています。
神奈川県の江の島で人気の名物といえば、生のしらすがたっぷりと乗った「生しらす丼」。
しらすと伊勢海老 忠兵衛・久保田涼介さん:
新鮮なものは甘みがあって、しらすの味をもろに楽しめる。
そして、この江の島で今の時期に現れる自然現象の「トンボロ」。
「トンボロ」とは、イタリア語で潮が引くと現れる陸地と島をつなぐ地形のことです。
普段は弁天橋を渡って訪れる江の島も、潮が引いてくると片瀬海岸から歩いて渡ることができるんです。
江戸時代の浮世絵にも描かれ、古くから江の島を訪れる人々を魅了してきました。
この「トンボロ」ですが、例年4月から8月ごろにかけて年間60日ほど現れるそうです。
「トンボロ」シーズンの幕開けとなった5月15日には、多くの人が訪れていました。
観光客:
(干潮を)楽しみに待ってます。そのために来たんですから!
この「トンボロ」を新たな観光資源にしようとする動きが出ています。
5月から「トンボロ」が出現するときは、神奈川県が整備した海岸管理用の階段を一般にも開放して「トンボロ」散歩を楽しめるようになりました。
藤沢市観光協会 会長・湯浅裕一さん:
砂浜の上を歩いて渡ったら新鮮な気持ちになると思う。江の島の新しい魅力として、皆さん味わってくれたらうれしい。
次に現れる「トンボロ」ですが、潮の引き具合により5月28日(水)と5月29日(木)で出現の確率がより高くなっています。
江の島の「海の道」が話題になりそうですね。