鹿児島湾で有害なプランクトン「ヘテロシグマアカシオ」の増殖が確認され、県は22日、赤潮警報を出しました。
鹿児島湾で警報が出されたのは2024年2月以来です。
23日午前8時40分ごろ、鹿児島県垂水市の牛根漁港から県の職員2人をのせた調査船が出航し、赤潮の調査に向かいました。
県によりますと、増殖が確認されたのは「ヘテロシグマアカシオ」で、牛根漁協からの連絡を受けて県が調査したところ、鹿児島県霧島市隼人から姶良市加治木沖の広い範囲で着色が確認されたということです。
23日朝の霧島市隼人の沖を上空から撮影した映像です。
養殖いけすの間を赤いすじが漂っているのが確認できます。
この場所は県の調査で1ミリリットル当たり2万9800細胞と、最も高い数値が確認されました。
鹿児島湾ではマダイやブリなどが養殖されていて、今後、漁業被害が発生するおそれがあるとして、県は22日、赤潮警報を出しました。
鹿児島湾での赤潮警報は2024年2月以来で、県は漁業関係者に養殖魚への餌やりをやめることや、いけすの避難の検討などを呼びかけています。
これまでに漁業被害の報告はないということです。
牛根漁協・清水誠参事
「被害や影響はないが、今後雨が降って、栄養塩(リンや窒素)が上がってきたときに(赤潮が)増殖してくれば心配なところもある」