4月、人気アイドルグループ『ももいろクローバーZ』が自治体と連携して行うイベントが新潟県新発田市で行われました。その経済効果はもちろん新潟市にも広がりを見せ、自治体や飲食店に様々な気付きを与えていたようです。
【長谷川珠子アナウンサー】
「経済効果が6億円を超えたももいろクローバーZの野外ライブ。きょうは人流の拠点となった新潟市にどのような効果があったのかその結果が報告されます」
5月22日、新潟市中央区で行われた『モノノフ歓迎プロジェクト』の報告会。
これは、新潟市がももいろクローバーZの野外ライブイベントの経済効果を取り込もうと行ったプロジェクトで、その結果が報告されました。
【新潟市都市政策部 宮崎博人 政策監】
「魅力さえ伝えれば、お金を落としていただくことができるというのが、今回のモノノフプロジェクトの中で見えてきている」
プロジェクトには新潟市内14の飲食店などが参加。ライブ期間中に推し活を後押しするようなメニューの提供や積極的なSNSでの宣伝が行われました。
4月ライブがあったももクロやAぇ!groupのファンでにぎわいを見せたぴあ万代では…
【万代にぎわい創造 藤本暁史 事務局長】
「これはどこの列なんだというくらい並んだ。普段では、なかなかピア万代にはいらっしゃらない若い女性がここまで並んでくれた」
アーティストが事前にテレビ番組の収録で訪れていたこともあり、聖地巡礼をするファンが殺到。最大2時間待ちの列ができ、売り上げも伸びたといいます。
一方でこんな課題も…
【万代にぎわい創造 藤本暁史 事務局長】
「飲食店、店内に客を入れた店舗は回転率が非常に悪くなった」
ライブ開始まで過ごす場所がないことから、食事後も店内にとどまる客が多かったといいます。
そのため、今後はテイクアウト事業に一層力を入れ、推し活を行うファンに刺さるプロモーションを行いたいと話します。
【新潟市都市政策部 宮崎博人 政策監】
「新潟市内で色々なコンサートやライブが行われている。その中でも特徴的なものをピックアップして、新潟市が主導して推し活に向けた取り組みを続けていきたい」
推し活が地域にもたらす経済効果が見直され期待が高まっている県内。今後、推し活が地域活性化のカギになりそうです。