JR芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会は列車の増便やダイヤ改正などを盛り込んだ実証実験を今年7月から実施すると発表しました。

JR芸備線の備後庄原駅と備中神代駅の間の存廃を話し合う再構築協議会は今月19日、書面による実務者レベルの協議を開き、今年7月から1年間に渡り、実証実験を行うことを承認しました。

実証実験では観光客の増加を目的に、対象区間にある備後落合駅から三次駅と岡山県の新見駅をそれぞれ結ぶ休日の便を1往復ずつ増やす計画です。

7月下旬から当面は11月下旬まで実施し、その後は調整中としています。

また、地元住民の帰宅時間帯のニーズに応じて対象区間で毎日、夕方以降のダイヤ変更を試みるということです。

今年秋から始める計画で、詳細は今後JR西日本から発表されます。
そのほか観光コンテンツの強化など、地域経済への効果を検証するための施策が実施されることになっています。

【広島県地域政策局・三島史雄 地域振興担当部長】
「増便の実施は土台やベースになるものと思っていますので、1年間を通して変化を見ていくことは実証事業にとって必要と思っている」

JR側は「実証実験を進めながら検証を行い実効性のある取り組みにしていきたい」としています。

テレビ新広島
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