レギュラーガソリンの平均小売価格が4週連続で値下がりしました。

22日からは政府の新たな支援策も始まりますが、それでも苦しいと訴える業者もいます。

◆リポーター
「北九州市戸畑区のガソリンスタンドです。レギュラーガソリンの価格は169円と表示されています。かなり安いですね」

このガソリンスタンドは自社でタンクローリーを持っているため、配送コストが抑えられ、平均価格より安い価格で販売しています。

◆来店客
「もうちょっと下げて欲しいですよね、乗る側としては」
「以前入れていた当時より倍以上ですからね」
「どうしても仕事で使っているので、車を乗るのを控えるというのが仕事柄できない」

21日に資源エネルギー庁が発表したレギュラーガソリンの全国平均小売価格は、前回の調査から90銭値下がりし、1リットルあたり182円10銭となりました。

県内の価格は前回より60銭安い181円90銭となり、全国、県内ともに4週連続で値下がりしました。

さらに、政府が22日から段階的に始めるのが、ガソリンの定額補助制度です。

22日から最初の1週間は全国の小売価格が5円下がるよう補助され、その後、毎週1円ずつ下げていき、最終的に7月3日に10円下がるように調整されます。

Q.22日から補助金制度が始まることは知っている?
◆来店客
「知りません。じゃあ、あした入れればよかった。(ガソリンは)返したいけど返せないですからね」
「いくらかでも安くなれば助かります」

◆九販石油 松田耕平さん
「補助金で価格が下がっていくので、みなさんそれを期待されているでしょうから、1円でも安く価格を反映させたいと思っています」

一方、この補助制度があってもなお苦しいのが、オフィス街やイベント会場に出店するキッチンカーです。

◆モビリティキッチンじゅ~じゅ~ 上田靖浩さん
「車の燃料費が少し安くなる、抑えられて助かるが、まだ不安の方が大きい」

平日は毎日福岡市内に出店していて、本場広島のお好み焼きが食べられると人気です。

以前は、週末になると県外のイベント会場にも出店していましたが、ガソリン価格の高騰を受け、今年からは遠方のイベントは見合わせることに。

また、照明や冷蔵庫を動かす発電機にもガソリンを多く使うため、自宅で充電できるポータブルバッテリーを購入して併用することで、ガソリンを節約しているといいます。

今後、期待することは…。

◆モビリティキッチンじゅ~じゅ~ 上田靖浩さん
「ガソリン代も大変ですし、仕入れ値、物価が上がってきている。プラスチックの容器がかなり値上がり。あとは野菜関係。全体的に高止まりしているので非常に大変。補助金だけでなく、税率を下げることも期待したい」

事業や家計の負担はいつになったら軽減されるのか。

実のある支援が求められています。

政府の支援はガソリンだけでなく…

政府による支援は、実は車を使わない人にもメリットがあります。

資源エネルギー庁によりますと、今回の支援ではガソリンだけではなく軽油も10円引き下げとなります。

また、いろんな製造現場で使われている重油と暖房用の灯油も5円下がります。

航空機の燃料も4円下がります。

こうした燃料油の価格は、食料品や日用品の価格にも上乗せされているので、今後は例えば冷凍食品や乳製品、トイレットペーパーや洗剤などの価格も抑えられる可能性があります。

テレビ西日本
テレビ西日本

山口・福岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。