酒田市の中心部では20日、庄内3大まつりの1つ「酒田まつり」の本祭りが行われた。呼び物の「獅子パックン」や「花魁道中」などに、街なかは平日とは思えないにぎわいだった。
獅子の大きな口でパックンと噛まれる獅子パックンでは、子どもたちの元気な泣き声が響く。
酒田まつりは、江戸幕府成立直後の1609年に始まった市内の上・下、両日枝神社の「山王祭」を起源とする410年以上続く酒田の初夏の風物詩。
20日の本祭りは、ディズニーパレードがあった2024年から、旧清水屋前の国道112号にメイン会場を戻し、午後から約30の団体が参加して「山車行列」が行われた。
祭りの呼び物の1つ、徳尼公と36人衆から始まる酒田の歴史をテーマにした「時代行列」では、女子バレー・アランマーレ山形の木村友里キャプテンが徳尼公役を務め、街を練り歩いた。
またその後に披露された「花魁道中」では、市内出身のタレントで「酒田ふるさと観光大使」も務める堀みづきさんが花魁「はまなす太夫」に扮し、艶やかな着物姿の女性たちと江戸の遊郭の風俗を再現しながら練り歩いた。
(訪れた人)
「(Q.何が楽しかった?)獅子の口の中に入ったのが楽しかった! 泣かなかった!」
「可愛い子だった。足さばきがすごく大変だろうな。昔を思わせる衣装で素晴らしい」
市の中心部を華やかに彩る3日間の酒田まつりの最終日・21日は、「裏祭り」が行われる。