アウトドアの衣類や登山、キャンプ用品などを製造・販売するアウトドア用品の大手「モンベル」が、大野市の産業団地に2棟目となる物流施設を建設することになりました。完成すればモンベルにとって国内最大の物流センターとなります。
20日は地鎮祭が行われ、モンベルの辰野勇会長や大野市の石山志保市長ら関係者約50人が出席し、工事の安全を祈願しました。
モンベルは、中部縦貫自動車道に近くアクセスが良いことなどから、大野市の富田産業団地に最初の物流センターを開設し、2023年3月に操業を開始しました。
今回、国内外での販売が大幅に伸び、1棟目の倉庫が手狭になったため、産業団地内の隣接する約4ヘクタールを新たに取得。2棟目を建設して流通業務の強化を図ります。建築面積は約1.2ヘクタールで2階建ての施設です。
完成すれば、大野市の物流拠点はモンベルにとって国内最大となります。センターでは製品の入荷や保管、出荷をし、大野市から全国、海外へと出荷されます。
モンベルの辰野会長は「業績が拡張し手狭になったので、さらに2棟目の『B棟』建設の運びとなった。さらに拡張できる用地を残して、2年~3年後にまた新たな設備の拡張ということもあり得る」と話しています。
6月2日に着工し、2026年6月末の操業を目指し、新たに市内外から約20人を雇用する予定です。
モンベルは、国内では石川県と大野市の2か所に物流拠点を構えています。2024年1月の能登半島地震で石川の物流機能が止まった時も、大野のセンターがカバーし供給体制を支えました。
災害時のバックアップの重要性に加え、今回の建設でこの大野の地がモンベルの流通の強化を支えることになります。