カメラが捉えたのは、はるか上空まで巻き上がる巨大な竜巻。
複数のアメリカメディアによりますと、16日から17日にかけて、ケンタッキー、バージニア、ミズーリなどの州で複数の竜巻が発生。
これまでに少なくとも28人が死亡しました。
根こそぎ倒れた街路樹があちらこちらで道路の大部分をふさぎ、各現場では急ピッチで復旧作業が進められていました。
1912年に建てられたという住宅は、竜巻で壁が吹き飛ばされたといいます。
住人:
窓が寝室から飛んでいった。キッチンの壁、ダイニングルームの壁、寝室の壁も完全になくなってしまった。
また、運転中の車内で竜巻に遭遇したという人は、衝撃の瞬間を「私の車に何かがぶつかる音がしたので振り返ると、木が車の上に倒れ、サンルーフやフロントガラスが割れ、エアバッグが開いた。おそらく運転席側以外の全ての窓が割れました」と振り返ります。
被害が最も大きかったのはケンタッキー州で、住宅など数百棟が損壊。
崩れた屋根の下敷きになるなどして、少なくとも19人が死亡、10人が重体だといいます。
被災状況を空から捉えたドローンの映像では、竜巻が通過したとみられる場所の建物が壊滅的な被害を受けている一方、そのすぐそばの建物には、ほとんど被害が出ていないことが分かります。
自宅の地下室に避難していたという女性は、すさまじい音を耳にしたと話します。
地下室に避難していた女性:
地下室に下りて数分以内でした。ガラスが砕け散る音があちこちで聞こえ、貨物列車のようなごう音が響きました。
また別の現場では、竜巻によってがれきの山となった自宅で、写真など思い出の品を探す住人の姿が見られました。
ケンタッキー州では、強風や豪雨に再び見舞われる可能性があるとして警戒が呼びかけられています。