最先端のデジタル技術を使いこなす人材の育成が日本の大きな課題になっています。
こうした中、県内の大学でサイバー攻撃の対応などについて学ぶ講座が始まりました。
県立大学シーボルト校で19日に開講した「サイバーセキュリティ人材育成講座」です。
大学生や社会人、約90人が受講しました。
この講座では最近のサイバー攻撃の手口や、攻撃を受けたときにどう対応すればいいかなどを実践形式で学びます。
宅島颯良さん(3年)
「社会に出てからこういった攻撃の手法があるから、適切な防御をしようと具体的に攻撃を守るための手順を定められる人になりたい」
企業のサイバーセキュリティ対策は急務ですが、日本では人材が少ないうえに専門家の育成も十分でありません。
IT大手インターネットイニシアティブ九州支社では、地域の企業から自社に出向してきた人に専門的な知識を学んでもらおうとこの講座を受けさせています。
インターネットイニシアティブ九州支社 本條英揮 支社長
「ユーザーもレベルアップしてもらい、日本全体の経済力や企業のビジネス力を上げるために(情報セキュリティの)能力が必要になる」
長崎県立大学情報システム学部 情報セキュリティ学科 寺田剛陽 教授
「一般の人たちのセキュリティ部門の代弁者として、コミュニケーションができて、スキルもついているという人材を輩出していきたい」
講座は毎週1回開かれます。
10月からの後期講座は一般企業からの申し込みを受け付けているといことです。