復興支援です。2024年の能登半島地震以降、炊き出しなどの支援を続けてきた長野市の飲食店が、週末、能登特産のカキを販売。被災した養殖業者の支援と、能登の魅力を発信したいと開催しました。

大きな身のカキ。炭火でじっくり焼きます。ここは長野市長沼地区の焼肉店。週末、屋外のテントで能登特産のカキを提供しました。

長野市から:
「おいしい!ぷりぷりしてました、おいしかったです。長野に海がないので貴重な体験です」

企画したのは焼肉店「もんも」を営む星野良和さん、百代さん夫婦です。

もんも・星野良和さん:
「食べてもらって間接的に、能登に協力してもらいたいなっていう思いで開催しました」

石川県七尾市。カキの養殖が盛んでしたが、能登半島地震で被災。港や水産業者の施設などが大きな被害を受けました。

観光客に人気だった牡蠣小屋の再建も、まだ見込みが立っていません。

もんも・星野良和さん:
「観光客も来てない、牡蠣小屋の運営がままならないというのを聞いて、何かしら応援したいなって」

星野さん夫婦は、地震直後から輪島市や珠洲市で炊き出しなどのボランティアを続けてきました。炊き出しは4月までに32回を数えます。

もんも・星野良和さん(2024年12月):
「みんなで力を合わせて頑張って。また来るから」

突き動かしているのは「恩返し」の思いです。

2019年に長沼地区が台風19号による水害に見舞われた際には能登からも支援を受けました。

今回は再建を目指す養殖業者を応援しようと長野に新鮮なカキを直送してもらうことに。長沼地区の住民有志も設営などに協力しました。

星野百代さん:
「おいしさもそうですけど、復興してきて、能登に行くきっかけがあればカキを食べてもらいたい。いつも『きっかけづくり』だと思っているので」

身が大きく、旨みが強いという能登のカキ。炭火焼きはもちろん、蒸しガキも。

もんも・星野良和さん:
「絶対、何もつけないで食べた方がおいしいと思う」

客:
「うまい!」

市内から:
「身が大きいので食べ応えあります。やっぱり違う、本物は。(被災した人が)早く今までの生活ができれば、それが一番いい」

市内から:
「能登は大変でしたもんね、地震と水害とね。これを食べながら応援させてもらいたいなと」
「ボランティアで何回も能登に行かれている、その(店の)主催ということで何とか応援したい」

高校生の長男・仁さん、次男・良さんも手伝いました。

長男・仁さん:
「両親の活動を見ていると、自分もじっとしていていいのかなって。やっぱり助け合いたい気持ちとか、頑張ってほしいというのもあるし」

星野さん達は今後も支援を続けるとともに、能登の魅力を伝えたいと考えています。

もんも・星野良和さん:
「仮設住宅に入っている人たちが、落ち着いて自分の家に戻るくらいには支援を続けたいので、皆さんの協力がないと、一人ではどうにもならないので、協力をお願いします」

長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。