夏本番を迎える前に香南市では季節を越えて早くも秋の味覚“サツマイモ”の収穫が始まりました。
耕運機で次々と掘り起こされていくのはサツマイモ。早くも収穫が始まりました。
香南市の夜須地区で半世紀以上前から栽培されていて「土佐紅」の名前で出荷されています。一般的なサツマイモは8月から11月に出荷されますが、土佐紅は高知の温暖な気候を生かし、冬場に栽培していて「日本一早いサツマイモ」として全国に出荷されます。
夜須地区では40代から70代の11人が生産。このうち野島利和さんの24アールの農業用ハウスでは5月16日金曜日から収穫を始めました。
今年は春先まで気温が低かった影響で例年に比べ小ぶりですが、味は上々で皮の発色が良いということです。
田村優介アナウンサー:
「洗う前の土佐紅がこちら。洗うとより鮮やかな紅色になることがその名前の由来です」
土佐紅は収穫後、貯蔵せずすぐに出荷するため他のサツマイモに比べ皮が薄いんです。傷つけないよう一本一本丁寧に手作業で洗います。
皮ごと素揚げし砂糖をまぶして…
田村優介アナウンサー:
「サツマイモスティックいただきます。上品な甘さです外はカリっと中はホクホクしています。皮が本当に薄いので食べやすいです」
炊き込みご飯のほかポテトサラダもおすすめということです。
生産者・野島利和さん:
「今年も土佐紅を掘ることができてうれしい限りです。甘すぎないので色んな料理に合いますけど、蒸した芋にさらっと塩をかけて土佐紅本来の味を味わっていただきたいです」
夜須地区の収穫は7月中旬まで続き今年はおよそ111トンの出荷を見込んでます。主に関東に向けて出荷されますが6月中旬には県内のスーパーや「道の駅やす」で販売されます。