開幕から1カ月あまり、連日にぎわっている大阪・関西万博。5月19日からは、福島とも大きく関わる展示がスタートした。世界に向けて「福島の今」を発信する。
■東日本大震災を「紡ぐ」
東日本大震災の道のりを「つむぎ、つづける。」をテーマに始まった、復興庁の展示。沿岸を襲った津波の高さを示すパネルのほか、映像やデータを通して“あの日”の出来事を来場者へと語りかける。
大阪府から訪れた女の子は「地震の復興の勉強をしに来ました」と話す。また三重県から訪れた人は「福島に行きたい。南海トラフがいつ来てもおかしくないと聞くので、津波を“見える化”してもらっているので、危機感が持てた」と話す。
■被災地のいまを「伝える」
また、伝えるのはあの日だけではなく、未来に向かって進む被災地のいま。福島県相馬市・松川浦の「アオサ」を使った「シラスのパスタ」などで、食の魅力を発信するとともに、震災後に被災地から生まれたロボット技術なども伝えている。
パスタを試食した荒川静香さんは「磯の香りがしっかりしているけど、磯臭さが無いですね。すごく食べやすい」という。
千葉県から訪れた人は「たくさんのことに力を入れていて、復興頑張っているなと感じて、自分も応援したい気持ちになった」と話した。
震災と復興を伝える国の展示は5月24日(土)まで。6月には「東北絆まつり」のパレード、7月には福島県の単独出展も予定されている。