夏の参院選まで2カ月。与野党の動きが加速しています。
この週末、県内では、自民党と立憲民主党が定期大会を開き、夏の政治決戦に向け、結束を誓いました。
17日、自民党県連が開いた定期大会。
地域支部や職域支部などの関係者およそ850人が集まり、参院選に向けて結束を呼びかけました。
*自民党県連 橘慶一郎会長
「夏に向けて骨太の方針、それに続く党の公約を打ち立てながら、7月に想定されている参議院選挙にしっかり臨んでいきたい。そして国民の信頼を勝ち得ていきたい」
政治とカネの問題で、いまなお続く逆風の中、総力の結集を特別決議し、現職で3選を目指す堂故茂さんが決意を述べました。
*自民党現職 堂故茂氏
「自民党に対する風はまだまだ本当に厳しいと感じている。しかし自民党の公認候補者であるということを自信に思い、誇りに思い最後まで戦い抜きたい」
去年秋の衆院選で大敗し、少数与党となった自民党。
選対本部は、野党が減税などの政策を打ち出し、支持拡大に躍起になっていることから、今回の参院選に強い危機感を示しています。
(Q富山1区での情勢が厳しいということが伝えられている。受け止めとどう向き合うか。)
*自民党現職 堂故茂氏
「市連のみなさんや、選対の中でしっかりと相談して、もしそういう傾向があるとすればしっかり向き合っていきたい」
同じ17日に開かれた立憲民主党県連の定期大会。
その場に顔を見せたのが、国民民主党が擁立した庭田幸恵さんです。
*国民民主党県連 古城克實代表
「あっちの指示に従わないといけないぞ」
*国民民主党新人 庭田幸恵氏
「はい」
「いろいろと模索しながら頑張っていて、今日が一つの節目になるのかなと思っている。丁寧な挨拶をしたいと思っている」
連合富山の仲介で、立憲から支援を受けることになった庭田さんは、大会の終盤に登壇しました。
*国民民主党新人 庭田幸恵氏
「この自民党王国と言われる富山から皆さんとともに力を合わせて、国民とかけ離れた政治、これをしっかりと壊して、私たち生活者、労働者のもとに富山の政治、富山の未来、日本の未来をつくっていく」
大会で、立憲民主党県連の菅沢裕明前代表は、近く連合富山を含めた総合選対組織を立ち上げ、庭田さんの選挙に協力する方針を表明しました。
*立憲民主党県連 菅沢裕明前代表
「参議院選挙についてもう1歩前に出て、2歩3歩前へ出て進めて、全力で国民民主党の庭田幸恵さんの選挙に協力する」
2か月後に迫る参院選。
参政党から立候補を表明している田保智世さんは、18日に富山市内で初めて街頭演説に臨みました。
「きょうのための原稿。大勢の前でお話するのは初めて。のんき過ぎるんですけど、短期決戦と思って頑張る」
演説では、先月の富山市議選で初当選した金山茜市議と党の北野裕子衆議院議員と
ともにマイクを握り、消費税の撤廃や日本の食料自給率アップなどに取り組むと訴えました。
*参政党 新人 田保智世氏
「日本の農業は静かに破壊され尽くしている。富山からそれを食い止めるために私は戻ってきた」
選挙戦に向け、これからの日本を担う学生との交流を増やし、支持を広げたい考えです。
共産党新人の坂本洋史さんは、18日に富山市内で街の人を対象にしたアンケート調査を実施しました。
*共産党新人 坂本洋史氏
「いま課題になっている消費税減税について、各党の消費税減税政策を示して、どれがいいかということをシール貼ってもらって、どこから財源をとるかという話を投げかけて、市民の皆さんに意見を聞きながら私たちの政策を示してご理解くださいと、こういう感じでいきたい」
共産党は物価高対策として消費税を5%に減税し、その財源を大企業への減税や富裕層の優遇を正すことで確保すると訴えています。
アンケートでは、税率を一律5%にすることを望む割合が9割を占め、国債を発行することで財源を捻出する考えには、否定的な意見が多く寄せられました。
*共産党新人 坂本洋史氏
「1年間だけの減税という事ではなくて、思い切って一律5%にして、いずれは廃止にすることに反応した方は多かったように思うので、共産党の将来消費税の廃止という流れや大企業優遇とか大金持ち優遇のやり方を変えて、予算をつくる角度からの訴えかけはとても大事かなと思った」
2か月後に迫る参院選、与野党の動きが激しくなっています。