国民民主党の玉木代表は17日、横浜市で記者団の取材に対し、年金制度改革関連法案をめぐり、政府が見送った基礎年金底上げなどに関する独自の修正案を国会に提出する意向を表明した。
政府が16日に国会に提出した法案では、厚生年金の積立金を活用した「基礎年金の底上げ案」が、自民党内の参院選への影響を懸念する声などを受けて盛り込まれなかった。
立憲民主党の野田代表は17日、基礎年金底上げなどに関する修正案を提出し、与党や他の野党に賛同を呼びかける考えを示した。
これに関し玉木氏は、「立憲民主党さんの修正案の内容を伺っていないのでコメントはできない」とした上で、「私も先日、政調会長や社会保障調査会長に我が党独自の年金制度改革案を提出するように指示をした。法案の作成に着手したところだと思う」と明かした。
そして、政府の法案について、「いわゆるあんこの部分の大切な基礎年金の引き上げが抜けている。審議会などで議論していて選挙を意識して外しているような項目が他にもある」と指摘した。
玉木氏はその上で「我々の考える年金制度改革がある程度示せるようなパッケージとしての修正法案を考えていきたい」と述べ、「まとまれば我々も提出していきたい」との考えを示した。