静岡県警・浜松中央警察署の警部補で56歳の男が、酒気帯び運転をした男が現行犯逮捕された事件をめぐり、嘘の捜査書類を作っていた疑いで逮捕されました。
虚偽有印公文書作成の疑いで逮捕されたのは浜松中央署・交通第一課の警部補で56歳の男です。
県警監察課によりますと、警部補は5月12日未明、浜松市中央区森田町で、酒気帯び運転で事故を起こした男(63)が現行犯逮捕された際、虚偽の内容の捜査書類を作った疑いが持たれています。
男は、片側二車線の国道で車を運転中に中央分離帯に衝突する単独事故を起こし、呼気から基準値を超えるアルコールが検知されたため、その場で逮捕されました。
逮捕にともなう捜査書類は警部補が1人で作成しましたが、内容の矛盾点に他の捜査員が気付いたため、監察課が必要な捜査を進め、16日深夜に警部補を逮捕しました。
警部補は意図して虚偽の書類を作ったことを認めているということですが、監察課は具体的な内容は捜査に支障があるため言えないとしています。
また酒気帯び運転をした男は、現行犯逮捕から約14時間後に釈放し、在宅での捜査に切り替えたということです。監察課は「誤認逮捕ではない。逮捕にともなう手続き、書類に誤りがあったため」と説明しています。
静岡県警の佐藤弘道警務部長は「警察職員が、このような事案を起こしたことは誠に遺憾であり、県民の皆様には深くおわび申し上げます。事実関係を調査の上、厳正に対処してまいります」とコメントしています。