15日から続く活発な活動は現在もおさまっていません。

16日も降灰に見舞われたり空の便に欠航が出たりと影響が続いています。

15日午後9時38分、KTSのカメラがとらえた爆発の映像です。

室内でも聞き取れるほどの爆発音とともに、やや多量の噴煙が火口から2500m上空に達しました。

林佳伸記者
「こちらは鹿児島市の吉野です。車で巻き上げられた灰で視界が悪くなっています」

こちらは、16日午前10時ごろの鹿児島市の吉野地区です。火山灰が道路や歩道に積もり横断歩道や標識が見えづらくなっています。

鹿児島市によりますと、多くの降灰がみられた吉野方面ではロードスイーパーや散水車など4台が出動し清掃に当たりました。

空の便にも影響が出ました。

鹿児島空港は15日、降灰などで欠航や目的地の変更などが相次ぎ、20便余りに影響が出ました。

16日朝は航空各社のカウンターに振り替えなどを求める人の行列ができていました。

16日もこれまでに出発便を中心に8便が欠航となっています。

空港利用客
「山に登る予定だったがあちらの天気も悪いので、思い切って行かないことにしました。残念です」

空港利用客
「9時ぐらいに東京に着く予定だったが昼の2時過ぎになったので予定変更している。(桜島は)鹿児島のシンボルなので好きだが、きょうだけはやめてほしかった」

今回の噴火について京都大学防災研究所の中道治久教授は次のように見ています。

京都大学防災研究所・中道治久教授
「2日前ぐらいから急に山体が膨張し始めた。15日の午前11時ごろから(きょう午前)3時ごろまで連続的に噴火して山体膨張を解消するかと思っていたが、その途中で新たなマグマが入ってきた。今は山体が膨張しつつ爆発や連続的に灰が出たりを繰り返している状態」

気になる大規模噴火の危険性についてはー

京都大学防災研究所・中道治久教授
「大規模噴火の可能性は今のところ見られていない。大正噴火の時は、数日前から鹿児島市内でも揺れを感じる地震が続いた。(今回は)そういうことは全く観測されていない。いわゆる大規模噴火、島外に避難しなければならないことは考えにくい」

その上で、中道教授は冷静な対応を呼びかけています。

京都大学防災研究所・中道治久教授
「基本は普段通りの生活で構わない。風向きによっては住んでいるところに灰が到達する可能性がある。情報を注視することが重要」

鹿児島テレビ
鹿児島テレビ

鹿児島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。