梅雨入りを前に、原爆で犠牲になった人の名前などを記した203冊の原爆死没者名簿の風通しが16日に行われました。
原爆がさく裂した午前11時2分黙とうをした後、風通しは始まりました。
長崎市の職員10人が、名簿を1枚ずつめくって風を通し、傷みがないか確認しました。
名簿は203冊です。
2024年7月末までに死亡が確認された被爆者や被爆体験者など19万8890人の名前や享年などが記されています。
このうちの1冊は、名前が分からない犠牲者のために用意されています。
職員の黒田 優子さんは、被爆三世です。
初めて風通しを担当しました。
長崎市 原爆被爆対策部援護課 黒田 優子さん
「原爆の被害に遭った方の慰霊の思いを改めて強くした。皆さまの名前に風がきちんと当たるようにと
思って、丁寧に1枚1枚めくらせてもらった」
6月の筆耕では、2024年8月以降に亡くなった約3000人の名前を書き加えることになっています。
名簿は8月9日の平和祈念式典で奉安されます。