愛知県の岡崎市民病院で2023年、誤って本来の2倍の量の薬を投与された70代の患者が死亡し、市は遺族に1000万円の賠償金を支払う方針です。
病院によりますと、2023年5月、胆管がんなどで入院していた70代の男性に対し、病院のほかの科で処方されていた血液をサラサラにする薬を、およそ1週間にわたり本来の2倍の量投与しました。
男性は入院後の検査で腎機能障害がわかり、電子カルテには薬の量を半分に減らすべきと記載されていましたが、主治医が見落としていたということです。
男性はその後、脳出血を起こして死亡し、薬の投与ミスが発覚しました。
岡崎市民病院は、投与ミスと死亡の因果関係が否定できないとして遺族に直接謝罪し、1000万円の賠償金を支払う方針です。