コメの価格高騰が続くなか、ことし秋に収穫されるコメの確保に向けて、JA全農とやまが農家に前払いする「概算金」を去年と比べて4000円引き上げ、2割以上増額方針を示してることが分かりました。
概算金はJAがコメを集荷する際に農家に支払う前払い金で、その年のコメの流通価格に影響を与えます。
県内のJA関係者によりますと、JA全農とやまは今年収穫されるコシヒカリの1等米に関して、農家に前払いする「概算金」を去年と比べて2割以上増額して、4000円高い2万円以上とする方針を固め、県内の各地域のJAに伝えたということです。
例年、概算金の目安は収穫直前の8月に発表していていますが、ことしは田植え前に示し、さらに金額も増やしていて、農家に対してコメの出荷を促したい考えです。
また米の流通ルートが増える中、JAが金額を上げることでコメを確実に確保したい
狙いがあるとみられます。