岩手県大船渡市の養殖施設で育てられたアワビの稚貝の出荷が始まりました。
2025年は例年よりも大きく育っているということです。
県栽培漁業協会ではアワビの水揚げを増やすため、稚貝を生産して県内外の漁協などに出荷しています。
5月15日に出荷された稚貝は、2024年の春に採卵し水槽の中で育ててきたもので、大きさは3センチほどです。
夏から秋にかけての水温が高かったことから、例年より大きく丈夫に成長したということです。
職員たちはアワビの稚貝を水槽から網ですくって取り出し重さを量るなど出荷作業に追われていました。
15日は山田町の2つの漁協に14万5000個が出荷されました。
県栽培漁業協会 山口浩史専務理事
「1月2月の水温が低かったので海藻がたくさん生えているはず。大きく育ってほしい」
県栽培漁業協会では、9月までに県内18の漁協へ300万個以上出荷することにしています。