水泳の授業で小学生が溺れて亡くなった事故を受け、15日、教師たちが安全管理の研修を受けました。
研修を受けたのは、高知市内の小学校の教師ら82人です。日本赤十字社で救命救急を行っている職員から、監視体制を充実させることの大切さを教わりました。
この研修は、去年(2024年)高知市の長浜小学校の男子児童が水泳の授業中に溺れて亡くなった事故を受けて行われました。高知市教育委員会が、全ての市立小学校と中学校の体育主任らを対象に実施しています。
田村優介アナウンサー:
「今、プールの中に何体か人形が隠されているということで、参加者が探しています。あちらのロープの下にも人形があります。水面が反射しているので見逃しやすくなっています」
児童がプールの底の赤い台に隠れていたり、水面が反射している場所からでは死角になって発見が難しいことから、監視のために巡回する大切さを学びました。
介良小の教師:
「その場所で見ていることも必要かもしれませんが、巡回しながら様子をくまなく見ていくっていうことが必要だと、死角を作らないことが必要なんだなということを身をもって感じることができました」
他にも、溺れそうな時にどうやって対処するかを子どもたちに教えるための方法を学びました。
日本赤十字社の講師:
「自分の身を守るために浮くということ。これをまずは子供たちに教えていただいて、それを身につけたのちに泳力を高めていくというところを、少し授業の中に取り入れていただければなと」
去年の事故の後、高知市は水泳の授業を中止していますが、市教委は6月以降の再開に向けて準備をしています。