小林市の野尻湖で爆発的に繁殖していた外来植物ボタンウキクサの除去作業開始から5カ月あまりが経ちました。
ウキクサは減っているのか現地を取材しました。


今年1月
(児玉泰一郎アナウンサー)
「想像以上の繁殖力です。湖全体が水草に覆われています。陸地と湖の区別がつかないくらいです」

ボタンウキクサはもともとは観賞用に輸入された水草で特定外来生物に指定されています。
繁殖した範囲は、ピーク時には東京ドーム17個分にあたる約80ヘクタールありました。

県は約2億1600万円の補正予算を組み、1月から除去作業を開始。
県外から専用の船を手配し回収を進めてきました。

作業開始から5カ月あまり。

(児玉泰一郎アナウンサー)
「きれいに湖面が見えますね。どこからが湖かもわかります。除去が進んでいます」

ドローンを使って上空から見てみると

(ドローン上空リポート)
「きれいになっていますね。前はゴルフ場のような光景が広がっていたんですが、湖面が姿を表しています」

(都城土木事務所 福島正寛課長)
「(繁殖範囲が)80ヘクタール強あったところで現在1〜2ヘクタールのところまで撤去が完了している」
「劇的に撤去できた、業者さんのがんばっていただいた結果」

(作業を実施 丸昭建設)
「今は機械も入れているんですけど、機械以外にも人力で回収業務をしている」

実際に船に乗せてもらい作業の様子を見せてもらいました。

(児玉泰一郎アナウンサー)
「スイスイ進んでいく」

現在は小型の回収船で作業していました。

(児玉泰一郎アナウンサー)
「船が入れないところは網ですくっています」

またウェットスーツを着用し小さい網を使っての除去作業も行っていました。

なぜここまで徹底した除去を目指すのでしょうか。
そこには繁殖力が強いといわれるボタンウキクサの特徴がありました。

(回収チームのリーダー テクアノーツ 金岩紀彦さん)
「こんな感じで枝分かれして」

(児玉泰一郎アナウンサー)
「たしかに新しい茎が出てこれがちぎれてまた増えていくんですね」
「この時期 だいたい1カ月で10倍、2カ月で100倍、3カ月で1000倍くらいになると言われているので、ここ2〜3カ月が大事な時期」

クローン繁殖もするボタンウキクサは水温が上がるこれからの時期増えていくということで最後の詰めの作業をしていました。

(都城土木事務所 福島正寛課長)
「増殖のスピードも早いので我々もダム湖を管理する立場としてやっかいな植物なのかなと改めて感じたところ」

回収したウキクサは仮置き場で枯らして、今後、処分方法を検討することになっています。

完全な撤去は難しいため都城土木事務所では、作業終了後も巡視の頻度を増やして見つけ次第回収するそうです。

テレビ宮崎
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