能登半島地震で能舞台が被災した金沢市内の神社で藩政時代から続く伝統の神事能が2年ぶりに復活しました。
金沢市の大野湊(おおのみなと)神社で行われたのは神様に奉納する神事能です。加賀藩主の前田利長が関ヶ原の戦いに勝ったことを記念して行われたのが始まりで、市の無形民俗文化財に登録されています。
しかし、能登半島地震で神社の鳥居は壊れ、能舞台も傾いたため去年は中止に。市の補助や寄付などを使って建物の基礎部分を直し2年ぶりに伝統の神事が復活しました。
15日はプロの能楽師とともに地元の子どもたちや愛好家が謡を披露すると訪れた大勢の客から大きな拍手が送られていました。
大野湊神社 河崎智洋禰宜:
「良かった。客にも楽しんでほしいし神様にも楽しんでほしい」
神社では16日まで春の例祭が続き今夜は民謡や太鼓などが披露されます。