梅雨を前に県は15日、警察や消防などと合同で佐世保と平戸で災害危険箇所の視察をしました。

視察したのは佐世保と平戸の4つの災害危険箇所です。

このうち、佐世保市小川内町には消防や警察、市の関係者、県議会議員など約30人が参加しました。

この場所では2020年7月の豪雨で大規模な地すべりが発生し、幅180メートル、長さ320メートルにわたって崩落しました。

付近の住民13世帯42人が約3カ月間、避難生活を余儀なくされました。

県北振興局砂防防災課 廣瀬健太 係長
「地すべりの発生原因は記録的な豪雨があったことに加え、多量の水がこの地に流れ込んだことで災害が発生した」

このエリアの地層は八の久保砂礫層と呼ばれ、地下水が溜まりやすい構造になっています。

県は災害発生直後から今年3月まで、5年をかけて対策工事を完了させました。

一定の安全性を確保できたとしています。

県北振興局 大瀬良潤 局長
「自分の近くで災害は起きないと考えず、危険な箇所や避難経路、常日頃からの確認をお願いしたい」「その上で要支援者がどこにいるのかなど、住民の皆さんとしっかり連携することが大事」

県では今後、小川内町でさらに地すべりの可能性が考えられる場所の水を抜き、予防の対策を進める計画です。

テレビ長崎
テレビ長崎

長崎の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。