全国B型肝炎訴訟熊本弁護団の預り金9300万円あまりを横領した罪に問われている元弁護団長の裁判が15日始まり、元弁護団長は起訴内容を認めました。起訴されているのは全国B型肝炎訴訟熊本弁護団の元弁護団長、内川 寛被告(63)です。
起訴状などによりますと、内川被告は2018年5月からおととしまでの間に弁護団長として会計管理をしていた弁護団の預金口座から170回にわたって現金を引き出し、計9300万円あまりを自分の口座に入金するなどして横領した罪に問われています。
15日の初公判では、先に起訴された約4360万円を横領した罪について審理が行われ、内川被告は「間違いございません」と起訴内容を認めました。
また、検察は冒頭陳述で「内川被告は自分の支払いや納税に使うために横領し、和解の件数や金額を弁護団に過少申告していた」と指摘しました。