13日、広島市南区にある広島大学 霞キャンパスで見つかった旧日本陸軍の砲弾について、回収した陸上自衛隊は、危険性が排除できないとして、今後、自衛隊の演習場で爆破処理を行うことにしています。
砲弾が見つかったのは、広島市南区 広島大学霞キャンパス敷地内の解体工事現場で地中1メートルから、赤くさびた爆弾のようなものが見つかり、その後、「旧陸軍の24センチ」砲弾と判明しました。砲弾の全長は約90センチ、重さは約200キログラムで、砲弾を爆破させるための「信管」が残った状態でした。
現場周辺には規制線が張られ、大学はこの日の授業を取りやめるなど安全対策を講じ、砲弾は、陸上自衛隊桂駐屯地(京都)の不発弾処理隊が安全に撤去し、大事には至りませんでした。
砲弾を回収した陸上自衛隊によりますと、砲弾は「起爆装置(信管)がついた状態で、作動する可能性はあるものの、新たな衝撃を与えない限り、今すぐ爆発するリスクは低いとみている」としています。
また、今後の処分方法については「危険性が排除できないため、自衛隊の演習場で爆破処分を行う予定。実施時期は未定で実施場所は言えない」ということです。
広島大学霞キャンパスは、かつて旧日本陸軍の兵器庫があった場所だということです。