イスラエル軍は14日、パレスチナ自治区ガザ南部の病院を2日連続で空爆し、これまでに28人が死亡、病院は機能を停止しました。
多くの人が病院の前を歩いていると突然、爆発が起きて周辺が炎に包まれます。
イスラエル軍は13日、ガザ地区南部にあるヨーロッパ病院を空爆し、少なくとも28人が死亡、数十人が負傷しました。
イスラエル軍は病院の地下にイスラム組織ハマスの拠点があり、標的を絞った攻撃を行ったと正当性を主張していますが、パレスチナメディアは市民への警告もなく地下貫通爆弾(バンカーバスター)を同時に9発、落としたと報じています。
イスラエルメディアは、地下にいたガザ地区の指導者ムハンマド・シンワル氏を狙った攻撃だったと報じていますが、シンワル氏の安否は分かっていません。
シンワル氏は2024年10月に殺害された最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏の弟で、現在ハマスの軍事作戦を指揮しているとみられています。
イスラエル軍は14日も2日連続で空爆を行っていて、地元メディアはシンワル氏の救出活動を妨害するためとの見方を示しています。
ガザ保健省は、2日間の攻撃でヨーロッパ病院は完全に機能を失ったとしてイスラエルを批判しています。