福島県立博物館は5月14日、学芸員の参加する共同研究グループが福島県内初発見の種を含む複数のアンモナイトを発見したと公表した。

発見されたのは以下のアンモナイト。福島県いわき市と広野町の「双葉層群足沢層」から発見され、中生代白亜紀後期チューロニアンから中期コニアシアン(約9140万年前から約8800万年前)の化石とみられている。

■エゾセラス・エレガンス【福島県初発見】
■エゾセラス・ミオチュバキュラータム【福島県初発見】
■ユーボストリコセラス・インドパシフィカム
■シュードオキシベロセラス属の一種【福島県初発見】
■ヤベイセラス・オリエンタレ


県立博物館によると、福島県いわき市から楢葉町にかけて分布する「双葉層群足沢層」はアンモナイトを産出する地層で、県内初発見となった化石の中には、一般向けの体験発掘で発見され寄贈されたものも含まれるという。

発見されたアンモナイトは、日本周辺を含む太平洋の北西部である北方の種と、現在のインド洋周辺の南方の種が混在。このような北方・南方の種が混在しているのは、北海道の恐竜時代の地層などとの共通性が高いという。県立博物館は「今後も体験発掘を含む一般の利用者と研究者の協力によって、双葉層群の化石の研究が進むことに期待したい」としている。

福島テレビ
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