熊本市西区で通学途中だった女子生徒が酒気帯び運転の車にはねられ死亡した事故からおとといで7年がたちました。

いまだに後を絶たない飲酒運転。13日朝は現場付近で飲酒検問が行われたほか、生徒が通っていた高校でも集会が開かれました。

【前田 美沙希 記者】
「事故から7年。酒を飲んで車を運転することがどれだけ危険か、絶対に忘れてはいけません」

2018年5月11日の午前7時前、熊本市西区田崎町の県道で、通学途中だった県立熊本西高校3年の女子生徒が酒気帯び運転の車にはねられ死亡しました。

事故からおとといで7年。

警察は13日午前5時半から現場付近で取り締まりを実施。通行する車のドライバーの呼気からアルコールが検出されないか調べました。

また、熊本西高校ではこの事故を受け、月に一度、『交通安全の日』を設けています。

13日は教職員や保護者などが自転車で登校してくる生徒たちに一時停止などのルールを守るよう呼びかけました。

【熊本西高校 平江 紗埜 交通委員長】
「少しの油断や、甘い考えで自分勝手な基準を設けるから飲酒運転がなくならないと思う。若者が率先して命の大切さを考え、飲酒運転をなくしていけたらいいと思う」

その後、全校生徒約800人が参加した「交通安全集会」があり、鬼塚 博光 校長が「自分や他の人の命を大切にする規範意識を高めてほしい」と話しました。

熊本県内では、飲酒運転による人身事故の件数は女子生徒の死亡事故があった2018年以降、いったんは減少したものの、最近は増加傾向で、今年は3月末までに8人がけがを負っています。

【熊本南警察署 工藤 智之 交通官】
「飲酒運転では正常な運転ができなくなる。ドライバーも、そうでない人も、飲酒運転を『しない』『させない』という気持ちが大事」

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。